AI時代に求められるほめ方とは？

発達心理学の世界的権威キャロルSドエック氏によれば、人生を左右するもっとも大きな要因の一つが、マインドセット（心の在り方）であると述べています。

マインドセットには二つのパターンがあり、自分の能力は固定的で変わらない信じる「硬直マインドセット」と自分の能力は努力次第で伸ばすことができると信じる「しなやかマインドセット」であり、人生を豊かに過ごすことができるのは「しなやかマインドセット」の持ち主ｄらると指摘しています。

勉強のやる気がない生徒は、「硬直マインドセット」の持ち主が多く、その原因は親御さんや教師によるほめ方にあるそうです。

生徒が良い成績を取ると、無条件に褒める傾向がありますが、これがきわめて危険な行為であるといいます。

「良い点を取る＝頭が良い」「良い点が取れない＝頭が悪い」の思考回路を作り上げ、一度でも悪い点を取ると、やる気をなくし失敗を避けるために新たなこと、難しいことに挑戦しなくなりがちだということです。

一方、「しなやかマインドセット」の生徒は、結果よりも努力過程を成長の喜びとしますので、難しい課題に直面しても、それを乗り越える方法を自分で見出そうとします。

お子さんが良い成績を取ったにせよ、悪い成績を取ったにせよ、お子さんの努力過程に焦点を当てて応援することが大事だと思われます。

結果、能力よりも努力過程を評価して、時代の変化を自分で乗り越えようとする学力を身に着けさせたいものですね。